赤髪の白雪姫(感想) その3
2015 / 08 / 02 ( Sun ) 20:50:09
あきづき空太『赤髪の白雪姫』(アニメ)(ボンズ/原作:漫画)

赤髪の白雪姫 第3話 感想 ――白雪とゼンの世界――

1.はじめに

 ご無沙汰しておりました。私生活がちょっと立て込んでおりまして、なかなか書く時間も見る時間も取れてません。そんなわけで、あんまり構想を練っている余裕もなかったので、前回と同じように原作と比較しつつ超ざっくりと書き進めていきます(本当のことを言うと、気になるポイントがいっぱいあったのですが、もうちょっと後に書いた方が面白くなりそうというのがあったり)。
 それと、ぱんさん(@frenchpan)のブログ(http://www.palepalette-blog.com/entry/2015/07/24/004952)が第1話、第2話と同様ひじょうに丁寧に作品を掬ってくださっているのでぜひぜひお読みください。
また、やまぬこさん(@yamanuko_)がブログ(http://yamanuko.hatenablog.com/)で赤髪の白雪姫の感想をお書きになっていますのでこちらもどうぞ。ただし、残念ながらまだ3話については書かれていません(2015年8月1日現在)。

2.原作との相違

 色々ありますが、この先の感想につながる所だけを抜き出します。
 まずはプロローグです。原作には白雪が夜な夜な宮廷薬剤師を目指しているシーンはありません。モノローグと合わせて追加されています。
 次に、白雪がゼンの執務室に向かう場面ですが、白雪が門番に身分証の事を聞くシーンはありません。 城内でミツヒデと合流するところから本編が始まります。門番からはゼンから御達しがあると顔パスで城内に入れてもらったのでしょう。ミツヒデはゼンが顔パス状態にしていることを知らずに、城門前に迎えに行こうとしていました。そして、執務室に入ると、ゼンとミツヒデがやりあっている隙に、木々は白雪に「なんとか休ませたいんだけど」と耳打ちをします。それを聞いた白雪は、確信犯的にもう帰ると言ってゼンを休ませます。そして、ソファに移動してゼンが「わざわざ悪かったな白雪」と言ったのに、「謝るの?私に?」とややからかうように返答しています。
 また、白雪の入城等をめぐっては、白雪が追いつめられている様子がよく表れています。まず、城内で兵に声を掛けられるシーンでは、掴まるのではないかという緊張感が出ていますが、原作では緊張感もなく笑顔で兵が白雪に声をかけるカットだけがあります。矢を射られたことをゼンが怒った際には、白雪が怒って反論する様子がコミカルに描かれていたものが、アニメでは「怖かった」「腹が立っている」ではそれぞれセリフにあった表情がシリアスに描かれています。そして、ハルカ候との対面のシーンでは、原作ではどうしようかと思案しているところをハルカ候に見つけられおなじみ作り笑いで迎えます。しかし、アニメではどうしようかと「困った」顔をしているところをハルカ候に見つけられ、俯いて戸惑っているような様子を見せています。
 そして最後、アニメではゼンに宮廷薬剤師を目指すと伝えていますが、原作では2話で港での会話ですでに伝えています。最後のモノローグは共通です。

3.白雪とゼンを取り巻く人々

 まだ3話なので確かなことは言えないのですが、アニメ版では白雪とゼンの二人の世界を描くのにやや重点がある気がします。まず、この作品は白雪とゼンの関係が当然中心にはなりますが、木々やミツヒデのように側近も中心にいます。アニメ版では、3話までの段階では白雪、ゼン、ミツヒデ、木々の4人での絡みが一部削られています。そもそも人間関係のほとんどが、白雪とゼン、ゼンと木々とミツヒデの2組に分けられていると言えましょう。
 原作ではまず第2話冒頭でゼンのもとを訪れますが、まず門番にはミツヒデに面会に来たと言い、城内で実際にゼンに会ってすぐに、ミツヒデと木々の姿を探します。この時、ゼンはミツヒデと木々をまいてきたのですが、すぐにミツヒデたちに見つかります。残念そうにするゼンをよそに、白雪と嬉しそうに軽く立ち話をします。これが、アニメ版では完全にカットされ、門の前にゼンが現れます。その上、前回書いたように、ゼンに会う事への喜びが素直に表現されています。
 また、第3話でも前述のように木々が白雪に耳打ちするシーンがカットされ、白雪が「謝るの?私に?」とミツヒデと木々との関係をほのめかす言葉を省いて、より白雪とゼンの二人の世界が演出されています。
 アニメ版の第1話ではゼンが白雪にミツヒデと木々を紹介するシーンが追加されているのですが、紹介された二人はチェスをしておりかえって白雪とゼンの世界が演出されているとも言えるかもしれません。また、第2話を中心に白雪とゼンのシーンが追加され、白雪とゼンの共鳴する様子が描かれるようになりました。ています。第2話では白雪自身の生活に加え、二人で城外を歩くシーンが加えられています。
 まだ該当するシーンは非常に限られているのでこのあたりは確かではないのですが、前回、前々回と書いてきた白雪とゼンの関係の変化が、その周囲との関係にも変化を与えているのではないでしょうか。
 これまでと同様、ゼンが白雪を助けるという構図は原作よりも強化されています。前述のように、ハルカ候の策略に、白雪は原作以上に追いつめられています。そしてハルカ候をやり込めた後ゼンが現れたシーンでは、BGMからさながら水戸黄門の様にいっそう場を収める力が感じられています。しかし、ラストではゼンを味方するミツヒデと木々の存在を感じ取ってから、宮廷薬剤師としてゼンの力になるという気持ちがはっきりと出ています。
 
4.まとめ

 現段階では分からないのですが、第3話もこれまでの流れを受け継ぎつつあるといえるでしょう。その中でも、物語の核となる、白雪とゼンと側近たちの関係にも変化があるのではないかということについて、予想みたいなことを書きました。というのも、ゼンと白雪の関係がクローズアップされる一方、白雪、ゼン、ミツヒデ、木々という四人のまとまりはやや弱くなっていくのではないでしょうか。やっぱり今回も、今後が楽しみですね。

5.おまけ

 オビが登場しました!私が一番好きなキャラです。もうくらくらしそうなほど幸せです。セリフの一つ一つ、仕草の一つ一つにずっとにやにやしっぱなしです。特にウィンクなんて反則ですよ。ゼンに突き落とされて着地するシーンなんかも追加されていて、さすがオビ!好きだよみたいな気持ちで見ていました。それに、門番に偽の令状を伝えるシーンとか。オビがまじめぶるなんて似合わないけどはまってて興奮しました。色んなオビが見られて、それだけで素敵な1話でした。個人的には、ハルカ候との対峙を終えて現れた時に原作では軽く息を切らしていたのですが、これもアニメでしてほしかったです。このシーン、ミツヒデと木々も軽く息を切らしていて、オビが二人から逃げ回っていたのが分かって好きだったのですよね。第1話でゼンがラジ王子と対峙する時、白雪がゼンの顔色が悪いと気付くシーンが削除されていたのですが、アニメ化に際してこういったところは結構シンプルにされているのかなとも思いました。
 さて、白雪が宮廷薬剤師を目指すのをゼンに伝えるのが3話のラストにずれ込みましたね。1話のまとまりはこの方が綺麗になっていますよね。今日もゼンに助けられたけど、いつか私もゼンを助けるというような。オープニングとエンディングにそれぞれモノローグをつけるというのも定番とするのでしょうか(原作では最初の方は簡単な粗筋です)。ともかく、原作の第2話で白雪が「城門をくぐる理由がいつまでも/客人じゃかっこつかないでしょう」と早々に宮廷薬剤師を目指すと当時に言っていたのがカットされたのも印象的でした。こちらのほうが、「ゼンの力があってこそ入場できるのだと分かってたつもりだけど、本当は何にも分かってなかった」というのがよく伝わってきます。ただ、3話だけで見るとアニメの方が分かりやすいように感じます。また、身分証は今後もそれなりに大事になってくるのですが、ああやって3話の段階で見せていた方があとあとにつながってくるようにも思いますので、これはこれでいい改変だと思いました。
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