赤髪の白雪姫(感想) その6
2015 / 09 / 23 ( Wed ) 16:03:44
あきづき空太『赤髪の白雪姫』(アニメ)(ボンズ/原作:漫画)

赤髪の白雪姫 第6話 感想 ――本編開始――

1.はじめに

 続けて6話をば。とにかく完走することが大事だという事で、完成させることを第一にさくっと書いていきます。いつもざっくりといいつつ中身はざっくり、分量は無駄に多いという詐欺をしている気がしますが、何度目かの正直ということで。いつもみたいに、番号振って書いていったら絶対のびるので、おまけのつもりで書いていきます。あと、後ろの話数は放送されていない体で書きます。

2.感想

 さて、6話ですがついに本編が始まりましたね。この先を御覧になっている方はお分かりだと思います。かなり原作をいじっていますが、とても効果的で面白いことになっていますね。イザナに呼ばれた時に白雪の所へ向かうのに踵を返すシーン、ラジ王子の迎えのシーン、身分証のカット、ラストシーン、イザナ王子の露骨な白雪への嫌悪のカットなどたくさんあります。
 たとえば、イザナ王子がゼンをラクスドの管轄から外すと命じた時、原作だとミツヒデと木々が違うコマに顔をアップに、それも違う方向を向いてゼンが落ち込む処置だと気遣っています。一方アニメでは二人が並んだまま同じ内心が描かれます。前者だとイザナを前にそれぞれが困惑しておりどこかバラバラな印象を、後者だと二人が同じ気持ちでゼンを気遣っている印象を受けます。
 関係性の表現も面白いですね。たとえば、イザナ王子に呼ばれたゼン達が入室する前に扉に立ちすくんでいるところは、まさにその扉の向こうがいかに緊張するかを物語っています。そして、これまでの物語からはらしからぬ失礼しますというゼンの言葉が扉を通して、これまた聞きなれない声色で聞こえてきます。広い部屋の中を映しているせいか、寒々しく響きます。そして、イザナとゼンたちが対立しているようにカットを重ね、四人をまとめて映しながらもカメラを引いていくことで距離を生んだり。イザナ王子との関係が並々ならぬものであることがとても分かりやすいです。
 また、ラジ王子を迎えたゼンはラジ王子よりも高いところに立って、ゲストとホストという立場をはっきりと示しています。そしてその直後に現れたイザナ王子はより高いところからゼンやラジ王子を見下ろすわけですが、ここに彼が最も権力がある存在であると感じられるようになっています。
 他にも、2話では遠く道の向こうへ進めることを暗示するように飛んでいった白い鳥が、6話で飛ぶ鳥はむしろ行くと決めた場所に届く未来が遠ざかるような印象を受けます。白雪の心情なんてどこ吹く風で幻想的とも言えるような美しい城や柔らかな光も、今の白雪にとっては手が届かない場所へと転じてしまうのです。どこか、OPで夜に輝く城を見つめている白雪を連想します。

 さて、今回はイザナ王子が出てきましたが、先ほども書いたように本編スタートです。イザナ王子は二人の道のを邪魔する馬にでも蹴られたらいいというような人物に見えますが、もうちょっと複雑な役割を担いました。
 それが、白雪たちを客観的に見るという役割です。3話でハルカ候が諫言したように、ゼンと白雪の関係は異常です。傍から見れば、「物珍しい赤髪の娘を異国から招き入れ喜んでいるくだらない王子」が出来上がっているのは疑いないでしょう。白雪やゼンの視点からこれまでの経緯を見ている視聴者にはそうは見えなくても、いきさつを知らない人々は否定的に見ても不思議ではありません。客観的に見ると、イザナ王子のしていることは極めてまっとうと言えるでしょう。
 そもそも白雪はイザナ王子の事を第一王子であると疑いながら「ゼンのお兄さん」と呼んでいます。身分に関係なく相手を見ることをできるというのは白雪の長所ですが、王子から見れば「舐めている」とも言えるわけです。いや、初対面の王族に対し、「ゼンのお兄さん」なんて呼んでしまうことは、ゼンたちの関係に慣れきっている故に同じノリで接してしまったということで、舐めていたのは事実でしょう。白雪自身の慢心をも、イザナ王子は暴いているのです。

 第5話では、ゼンを王子にするのは周囲の人々だと書きました。同じように、白雪がゼンの隣に立てるようになるのも、周囲の人々の存在が不可欠なのです。ゼンが白雪を婚約者と考えていないと言ったのも、白雪を婚約者とすることの難しさを理解しているからでしょう。そして、白雪も自分が隣に立つには不十分であると、イザナ王子によって理解するのです。
 何度も映される白雪の宮廷薬剤師としての身分証。確かに白雪がゼンの隣に立つには不十分ですが、それでも白雪が自分の力で手に入れゼンの隣に立つための唯一の道しるべであることは間違いないのです(特に説明はされていないですが、6話から着用の制服も同様です)。ようやく自分が何を持っていて何を持っていないのかを、イザナ王子によって理解させられるのです。穿った見方をすると、白雪とゼンが手を取り合うには、OPのように白雪はドレスを着なければならないのです。

 長々と書いているわけにはいかないので(予定より長い)、リュウかわいすぎでしょとか語りたい事はいっぱいあるのですがとりあえずこのくらいに。
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