赤髪の白雪姫(感想) その11
2015 / 09 / 29 ( Tue ) 00:42:40
あきづき空太『赤髪の白雪姫』(アニメ)(ボンズ/原作:漫画)

赤髪の白雪姫 第11話 感想 ――手を取り合う――

1.はじめに

 ついに、ついにきましたよ。『赤髪の白雪姫』はどこまで進むのだろう、8巻まではいくのかなと思ったらまさかの最終回の手前にきてようやくですよ。無事にたどり着いてくれて本当にうれしくてたまりません。
 11話がどういう話であるかはもちろん説明するまでもありません。気持ちの動いた大きさに反して、今までで一番書くことがない回かもしれません。そんなこんなでいつも通りざっくりいきます。

2.感想

 この物語では、手が一つの鍵となっています。特に手を指し伸ばし、それに応えるということが非常に大きな意味を持っています。ゼンが白雪に手を差し伸べる。最初はOP、次に第1話のゼンと白雪の出会い、次は6話でゼンの許にいくのに、そして11話では二人が共に未来を歩く約束に。その構図は、第1話では立っているゼンが座っている白雪へと、6話では低い位置にいる白雪がゼンと同じ高さに行こうとしたところで、そして11話では低い位置にいるゼンが白雪へと差し伸ばすのです。関係が逆転したわけではありませんが、しかしもう友人として手を伸ばしているわけではないのです。その違いが、この構図にも表れているように思います。なお、OPはある意味でゴールなので対等の高さにいるのでしょう。ゼンは「出会い」にかけて誓ったところにも、1話の繰り返しとして意味を持つのです。
 そして、二人がモノローグを重ね合わせ、共に生きていこうとしていくところにもアニメ化してくれて良かったと強く思います。本当に、ここから二人はともに歩いていくのだと強く訴えてきます。そして、二人を祝福するように舞う木の葉、2話のように遠く羽ばたく白い鳥、夕暮れでも赤ではなく黄色を基調にして輝く空。未来への希望にあふれています(11話の冒頭も光が強調されています)。それも、伸びる道の上を一緒に歩く姿が映されてもいます。この時、二人は手を繋がず並んで歩いています。まだ手を繋げないのか繋がないのかは私には分かりかねますが、これから先それぞれ歩まなければならない道を歩んでいくための力を信じさせてくれる素敵なシーンだと思います。
 また、ここでも8話の過去編が活きてきます。ゼンが自らの肩書を重く感じているというところを、8話がきっちりと裏づけになってきます。王子として自分自身が生き、また白雪と歩むことを決めたゼンですが、それでもただの白雪の恋人として救われるのです。本当に信じられたからこそ、ゼンの勇気ともなったのです。それが、8話があったおかげで、強くはっきりと伝わってきます。

 他の所でも、随所に見どころがあるわけですが、たとえば10話では周囲を味方につける重要さについて書きましたが、敵対していた子爵にさえ認めさせています。また、まさかの11巻の薬膳茶のエピソードをアレンジして放り込んできたところも見逃せません。ここまで距離のあった従者とそれ以外の関係ですが、このエピソードを通じて深められています。特にオビとリュウは原作でもおまけ漫画などで親しい関係が描かれているのですが、その補完にもなっています。この物語の出会いは、決して白雪とゼンだけのものではないのだと、彼らの出会いも大事なものだと教えてくれるのです。
 ゼンが白雪を追いかける時に「ゼン殿下」と、ここから先どのようなことが起きるのかを理解し応援していることが伝わる台詞も見事です。そして、「城に戻れ」と言われながらも、その場で待ち続けているところも温かさや信頼を感じずにはいられません。

 ようやくたどり着いた11話。ただただ、二人を祝福したいです。
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