FOLLOW ME UP(感想)
2015 / 10 / 05 ( Mon ) 20:09:57
坂本真綾『FOLLOW ME UP』(音楽)

9月30日に坂本真綾さんの新譜が発売されました。筆者は諸事情でなかなか買うのが遅くなりましたが、初めて聴いたときからもう惹きこまれてしょうがなくて、勢いのままに感想を書きました。

1.FOLLOW ME(作詞・作曲:坂本真綾、編曲:渡辺善太郎、コーラス編曲:坂本真綾・渡辺善太郎)
1曲目から詞曲坂本さんと気合が入ってますね。作曲家坂本真綾のらしさって全然わからないんですけど、わたしがなじみのあるようなポップスよりで、歌詞も「次元の間に落っこちて帰れなくてもいいわ」と坂本さんらしさと曲がマッチしてたり。アルバムへの期待が高まります。

2.Be mine!(作詞:坂本真綾、作曲:the band apart、編曲:the band apart・江口亮、ストリングス編曲:江口亮・石塚徹)
後輩さんに言わせると、ベースのカッコいい曲。個人的にはドラムの曲だったりします。思った以上にハイハットが聞こえてくるんですよね。中二っぽい歌詞なんですけど、坂本さんにかかるとかっこいいなあと思わせてくれるのもさすがですよ。「鏡見てから出直してきな」ですよ!

3.さなぎ(作詞:坂本真綾、作曲・編曲:北側勝利、ストリングス編曲:牧野洋司)
北川さん作曲にしてはいつもと印象が違って楽しいです(イントロだけは北川さんなんですけど)。全力疾走にならない絶妙な走り具合が癖になります。メロディー自体、ちょっと坂本さんにしては珍しいかなって感じもします。歌い出しの2フレーズ目の「耳鳴りが~」からの変化が楽しいです。

4.SAVED.(作詞・作曲:鈴木祥子、編曲:山本隆二)
「哲学者は夢を見る」なんて坂本さんの詞かと思うんですけど、詞曲は鈴木祥子さん。情景の強いイメージがあるのですが、いざ歌詞を見ることがそんなこともなくて、面白い曲だなあと。ピ意外とギターやストリングスがしっかりしているのもまた以外だったりします。

5.東京寒い(作詞:坂本慎太郎、作曲・編曲:小山田圭吾、performed by坂本真綾・コーネリアス)
サウンドからして結構特徴的ですよね。咀嚼しにくいというか、一度では頭に入ってこない感じがすごいんですよ。「早朝 6時」「東京 寒い」のように短いフレーズを連ねた独特の歌詞とそのリズムも印象的です。アウトロで一瞬盛り上がってフェードアウトはちょっぴりもったいないです。

6.アルコ(作詞:岩里裕穂、作曲・編曲:菅野よう子)
みんな大好き(?)作詞岩里さん、作曲菅野さんのゴールデンコンビです。M5に続き一筋縄ではいかない雰囲気で始まりますが、サビからがらっと雰囲気が変わってハモリやコーラスがたまらない。菅野さんだなあと幸福をかみしめてます。Cメロからの展開がとにかくぱねえって感じです。

7.幸せについて私が知っている5つの方法(作詞:岩里裕穂、作曲・編曲:Rasmus Faber)
サビはどこだよって思ったのはわたしだけじゃないはず。これは本当にアニメのOP映像と一緒に見たいなと思うのは贅沢でしょうか。同じ岩里さんの作詞のパプリカを想起しますが、もっと素直で可愛らしいところがいいんですよね。成層圏の~なんて特に。

8.はじまりの海(作詞・作曲:大貫妙子、編曲:森俊之)
大貫妙子の文字に心躍ったのはみんな同じですよね。最近の坂本さんにはこういう曲がなくて、とにかくうれしい一曲です。大貫さんも加わったいつもとちょっと違うコーラスが楽しいです。どっしりと構えてくるような余裕のある感じが、坂本さんが光ってくるように思います。

9.これから(作詞・作曲・コーラス編曲:坂本真綾、編曲:河野伸)
また新しいテイストの曲だなあと思ったら、詞曲は坂本さん。sswもそうですけど、坂本さんの作曲はすごく好きです。春、夏、秋、冬とゆっくり描写していく歌詞がとても綺麗ですし、意外とこういうのなかったですよね。フルートやサビ前のストリングスがいい味出してます。

10.Wating for the rain(作詞・作曲・編曲:Rasmus Faber、ストリングス編曲:Rasmus Faber&Martin Persson)
Rasmus Faberによる英語枠。まったく関係ないんですけど、TIM JENSENさんは参加されないのでしょうか。サビのキーボードが自由さと、サビの後のストリングスとかがめちゃくちゃ格好いいのが素敵です。

11.ロードムービー(作詞:岩里祐穂、作曲・コーラス編曲:かの香織、編曲:渡辺善太郎)
待ってました、岩里さんとかの香織さんのコンビです!みずうみの時も思ったのですが、かの香織さんと組むと作詞の雰囲気変わりません?坂本さんも岩里さんも。かの香織さんアレンジによるコーラスがとっても素敵で、こんな感じで凝っているのって久々かもしれません。

12.That is To Say(作詞:坂本真綾、作曲・編曲:h-wonder)
久しぶりの、h-wonder!夕凪の頃以来じゃないですか。これだけですごく嬉しくなります。曲の方もギターもピアノも使い方がとても印象的で、サビに入ったときは静かに盛り上げてくれてとても好きです。それでいてシンプルな感じで落ち着いているのです。

13.レプリカ(作詞:坂本真綾、作曲・編曲:内澤崇仁(androp)、ストリングス編曲:内澤崇仁・石塚徹)
ザ・坂本真綾みたいな「人類の欠点は 見えもしないくせに 愛とか絆とか信じられること」という歌詞が初めて聞いたときから大好きなんですよね。これまでの雰囲気から、勢いよく始まるストリングスにいつも以上に度肝を抜かれる落差がいいですね。アルバムの終盤を強く感じます。

14.かすかなメロディ(作詞:坂本慎太郎、作曲:さかいゆう、編曲:河野伸)
そうそう、こういう曲も欲しかったんですよ、イントロからすごく思いました。このアルバム初めて(?)のブラスです。M13とも雰囲気をガラッと変え、口笛を入れたり遊びもあるとっても素敵な曲です。どことなく歌謡曲を思い起こさせるようなメロディーもたまりません。

15.アイリス(作詞・作曲:坂本真綾、編曲:鈴木祥子、木簡編曲:鈴木祥子・山本拓夫、コーラス編曲:坂本真綾・鈴木祥子)
イントロから「くそう!」って思うほど、憎らしいほど絶対これアルバムの最後として素敵じゃんって思うわけですよ。「大きな窓が気に入ったの」という歌い出し!間奏のピアノもすっごくずるいし、ピアノにブラス編成がもうどきどきするし、とても幸福な5分7秒なのです。

総評/CD発表前は次のアルバムはタイアップ曲ばっかりで期待できないだろうとか思ってたんですよね。それがふたを開けてみたら、新曲いっぱいでわくわくしながら待ってました。そして聞いてみた感想も、ここまでの興奮が示す通りです。全体的にかなり大人っぽくまとめられているのですが、要所要所で流れが変わったり、遊びがあったり全然飽きることのないんですよね。
 性格上、ついつい作曲をメインに感想を書いてきたのですが、もちろん作詞家、作曲家としての坂本真綾だけではなく、歌手坂本真綾としての魅力も感じています(そもそも分ける必要ないというのは私も思うのですが突っ込みはなしで)。全体的に大人っぽくなっているだけに、そもそもが坂本さんがきっちりと歌い上げてくれないとなかなかつらいことになりそうなのですが、そんな曲は1つもなく。
 「かすかなメロディ」なんてノリの良い曲ですが、ノリつつも流されない安定感があったり、「FOLLOW ME UP」はどこか軽口めいた期待させるような印象があったり、「さなぎ」のさなぎから羽化して飛び立つような疾走感、作曲の多様さがとてもボーカルを活かしているのです。あるいは「これから」の季節を巡る優しい歌詞に歌がのることで胸の沁みたり。
 多くの方々と作り上げ、いろんな顔を見せてくれた20周年にふさわしいとても素敵なアルバムでした。最後に、バーニングさんという方がとても素晴らしい言葉を残していらっしゃったので、勝手ながら引用させていただきます。私がこのアルバムに感じた、いろんな顔、懐の深さに通ずるものだとも思っています。

 大人っぽいという印象は数曲聞いてすごく感じたし、コンセプトはいろいろあるけども「20年やってきたわたし」感がいろんなところにでててとてもよかった。byバーニングさん(@burningsan)
https://twitter.com/burningsan/status/650667765754277888
スポンサーサイト
音楽 TB:0 CM:0 admin page top↑
<<赤髪の白雪姫(感想) その12 * HOME * ひとりぼっちの地球侵略ブログ大会(感想)>>
コメントの投稿 














管理者にだけ表示を許可する

 

*Comment  Thank you*
comment
trackback
trackback URL
http://komagomamako.blog.fc2.com/tb.php/28-641bfbea
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
* HOME *