赤髪の白雪姫(感想) その14
2016 / 01 / 25 ( Mon ) 16:47:00
あきづき空太『赤髪の白雪姫』(アニメ)(ボンズ/原作:漫画)

赤髪の白雪姫 第13話 感想 ――はじまり それは曖昧――

1.はじめに

 2015年の夏アニメ『赤髪の白雪姫』の第2クールがとうとう始まりました。第1クールがすごく好きだったのでこの日をずっと待っていました。ようやく見ることが出来た第13話、やっぱり私はこの作品が好きだなあということを再確認したところで、この気持ちがある限りは今クールも各話感想を続けていけたらと思います。理由は後ほど書いておりますが、今まで以上にまとまりのない文章になっています。

2.格好よく物寂しいOP

 格好よさと物寂しさが印象的なOPでした。城と光の描写で始まるOPでしが、この格好よさ、なんて期待が高まるんでしょう。そして、第1クールと同じ5人が今度は後ろから前を見据えているシーンへと移る見事さ。そして何よりサビの、ゼンたちが馬で疾走し、オビが走るあのシーンの格好よさは度肝を抜かれました。動きそのものの格好よさはもちろんですが、なによりもひたむきに前を見据えるあの横顔がいいんですよ。
 格好よさ以上に感じたのが物寂しさです。曲調自体がそういうところがあるのですが、映像からもどこか孤高というような印象を受けるんですよ。キャラクターが一人でいるところが多いですし、見ているものの先にあるもののよく分からないっていうのがあるのかなと(第1クールだと目線を交わしたり、城を遠くから見やったりみたいな印象が結構あるので)。第1クールの白雪とゼンがすれ違うような描写みたいに、たとえ一緒にいなくても相手のことを思っているっていうのがあんまり感じられなくて、それよりはひたむきに自分の道を歩んでいくというような印象が強いのです。
 白雪は完全に薬室の人間として描写されているような感覚ですし(第1クールみたいに衣装を通じてゼンと対応させるみたいなこともなく)、ゼンも王家の紋章を掲げてからの疾走なんかもまさに王子って感じですし。特にラストで白雪を映すシーンとか、白雪の独り立ちっぽささえあります。
 また、使われる表現が雪から花に変わってたり、白雪の赤い花とゼンの青い花といった色の変化も印象的だったり。この二色の花びらが舞いながら二人が舞うシーンの素晴らしさは言わずもがなですよね。ダンスから御姫様抱っこに変わったところとか、ほんとお姫様っぽくなったな白雪とか思ったりも。
 そんなこんなで、第1クールで感じた「惹かれあう物語」という路線とは違って、むしろ自立的な印象を感じさせるOPになっていたのには、結構驚きを感じたりしてました。
 あと、「その声が地図になる」ってタイトルはすごく上手いなあと思うのです。相手の言葉が自分を導いてくれるということなわけで。それでいて進むのはあくまでも自分でもあるというような。この作品ととても合っていますし、孤高というイメージでありながらも確かに人を感じられるタイトルでもあるのです。

3.それぞれの場所で

 アヴァンはまさかの巳早で、Aパートのスタートもまさかの薬室。ゼンと白雪が一緒のシーンがなかなか出てこない感じがしてきます。実際、大きな動きもなかったりしますが、この二人の距離感が、もう次に向けて動き出したというように思えます。
 白雪たち5人が一緒にいるという感覚が全体的に薄くて、それぞれが自分のなすべきことをやっているという印象がどこかあります。Aパートの途中でも5人とも一人ずつ異なる所にいる様子が描かれたりしていますし。また、オビはリュウという新しいつながりを個人で作ったり、OPで感じた孤高にもどこか似たものを感じます。白雪は宮廷薬剤師として強調されていますし、ゼンは王子として執務に励んでいるところ、やや重い雰囲気などもOPに近いですね。
 宮廷薬剤師としての白雪は優秀というか将来有望な人物として前向きに描かれている一方で、制服を脱いだ白雪が第1話よろしくやや弱々しく描かれています。タンバルン行きを前にして不安に思う白雪なんてまさにそうで、そのあたりは第1クールの前半を想起させます。ゼンが執務に励んでいる様子なんかも同様で、第1クールと似たような滑り出しをしている印象なんかもあったりします。

4.白雪の世界を描くED

 どこか不思議なEDでした。第1クールでは白雪とゼンがかなりクローズアップされていたのに、どちらかというと白雪目線で構成しているような感じで、少し広い視野で白雪の世界を描いているようなそんな感じです。軽やかな曲と共に、白雪がゼンたち4人に迎えられていくような感じとかたまらなく好きだったりします。キハルが出てきたり、ユラシグレが描かれたり、このあたりは結構意外だなあと思ったりもしています。

5.まとめ

 正直、思っていたのとはまるで違った第13話でした。第1クールの第1話はおおよそ方向性が見えましたが、第13話に関しては全く見えてきません。第2クールの第1話と言うよりも第13話って感じが強いのかもしれません。これから先どのようにだって動かせるだけに、どんな物語として描かれるのかが楽しみでしょうがないです。漠然と「孤高」というような感じ、シリアスな感じを受けてはいますが。細かなところを挙げていけば色々言えるのでしょうが、全体としてどういう作品として構成されていったのかというのが分からないだけに、我ながら及び腰な感想になったなあという気もしています。
 わりと第1クールを見ている前提で進めている印象があったり、オビとリュウの特別編を挿入してきたりしているので、クール全体でどういう構成をしてくるのかというのも楽しみであったり。

5.おまけ

 絶対にアニメ化されないだろうと思っていたオビとリュウの特別編が挿入されたのが何よりも嬉しかったです。ただ色々と場面がカットされているので、結構あの特別編の印象が変わってきますね。原作だとゼン王子たちとその中にあるオビ自身の居場所みたいなところにも結構焦点が当たってたんですけれども。せっかくここで挿入してきたのだからこそ、これを活かしてくれるのかなたというのは大いに期待しています。リュウが頭をぶつけたところでにやついたり、肩車をして走ったりするところとか、オビの新し一面が見れたのもまた良かったです。何でかわからないんですけど、アニメだとオビがオルビアを好きな感じだという時に、すごく白雪のことを思い浮かべている感じがして胸が高鳴ります。花を触っているところなんかも、ずるいなあなんて思ったり。
 見どころの少なかった木々ですが、剣の稽古の話で、ミツヒデの「御愁傷様」に「なんとでも」と返している木々がすっごく可愛かったです。ちょっぴりと茶目っ気がまじっていて、すごく楽しそうなんですよね。その後のゼンを見つめる木々の表情とかもまたいいですよね。
 うまく言葉にはできないですが、作画の印象も随分と変わっていますね。キャラクターデザインをはじめ、ゼンが書類を相手にしている時に手許を映すカットなんかも、第1クールじゃなさそうな演出だなあと思ったり、画面から受ける印象もところどころ変わっているところもあったり。でも、ゼンがイザナ王子に膝をつくシーンなんかは第6話を想起したりもするので、変わらないところは変わらないんですけどね。イザナを前にして、白雪が手に力を込めるシーンのように、自分の中ではまだ消化しきれていなかったりするのですが、アニメ版ならやりそうだなあなんて思うものなんかもあります。
 イザナ王子と白雪、ゼンが対峙する場面は見どころが多いですね。「自分が何かを得られる機会になるかもしれないとは考えもしないからか」という台詞が、白雪にはなんて効果的な言葉だろうと、表情からはじめて気付けたり。タンバルン行きを命じた際に、白雪の表情ではなくゼンの顔から映すという演出も面白いですね。その後のゼンが条件を出すシーンが、居ても立っても居られなかった感じまででてきますし(そして、王子としての執務の補佐役をしているミツヒデを同行させようとするあたりいかにゼンが必死だったかも分かります。もしミツヒデが同行したら、絶対にイザナは良い顔しないだろうに)。イザナと二人の力関係が感じられる構図だとか、ゼンがイザナに跪いたときに不安そうな表情で白雪がイザナに向きなおったり(ここでピントがゼンから白雪へと動くのも面白いですよね)。
 他にも、ミツヒデに白雪への同行を命じた際にオビの表情が映されたりとか良いなあと思うシーンはいっぱいあるのですが、きりがないのでこのくらいに。
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