赤髪の白雪姫(感想) その16
2016 / 02 / 13 ( Sat ) 13:50:03
あきづき空太『赤髪の白雪姫』(アニメ)(ボンズ/原作:漫画)

赤髪の白雪姫 第15話 感想 ――絆、必ず繋がる――

1.はじめに

 早見沙織さんとeyelisのOPとEDが発売され、発売すぐに買いに行きました。もちろん連動購入特典ポスター付ですよ。「その声が地図になる」は、映像のイメージが曲の印象にかなり影響を与えていたなあと感じさせられて、CDで聴くともっと明るくて前向きな感じなんですよね。あと、なーるさん(@narunaru_naruna)がインストを聞いてからボーカル入りを聞くとまた面白さがあるっておっしゃってて私も試してみたのですが、この方が聴きやすくていいなとか思ったりも。「ページ~君と綴る物語~」は2番とか「絆にのせて」を彷彿とさせるような感じとか、親しみが持てていいですね。TV editから、第14話のEDのイントロはfullのものだったという事が分かったのも思わぬ収穫です。
 そんなこんなで遅くなりましたが第15話の感想です。今回は第1クール後半と同じ圧縮スタイルで書いてたつもりが長くなったのでいつも通りで。

2.変わりゆくふたり

 今回の見せ場はなんといっても白雪とラジ王子の関係性が変わり始めるところでしょう。原作既読組としても、見せ方がとっても良いんですよね。白雪のまっすぐさが強く感じられるところでしょうか。まっすぐとラジ王子を見据えて「馬鹿ですか」というシーンがすごくらしいんですよ。でもって、その直前の「ゼン殿が何を言うのか分からない」というラジ王子の言葉を聞いたときに、引いたカットで白雪の表情を映さないんですよね。ここは原作だとラジ王子への失望の表情がはっきりと浮かんでいるんですけど、それを見せないだけでもアニメ版の白雪らしいなって思うんですよ。しかも、言葉の途中で体に力が入る様子だとか、第3話を思い出すようなところもあるのですが、むしろ悔しさとかそういう風に感じられるところも好感が持てるのです。また、第14話ラストのラジ王子と白雪の構図を上下にした印象的なシーンのおかげで、二人の関係もこの時点では変わっていないのだ、変わるのはここからだというのを感じるのが良いのです。
 「出会い方は良いものだったとは言えませんけど」という台詞の追加も気に入っています。ここの早見さんの演技に揺れるようなものがあって、第1クールから描かれていた素直だったり強すぎない白雪の良さをすごく感じました。それに、白雪自身そういう関係だったのだと分かった上でそれでも良くしたいと思っているというところの良さとか、二人の間で過去を完全になかったことにせずにスタート地点としてきちんと認識しているというところも良いと思うんですよ。Aパートで白雪とオビがバルコニーで話すシーンで、「今はやっかいなことでも、いいことにつながっているかもしれない。ゼンから教わった言葉なんだ」という第1話でのゼンの言葉を思い出すところとつながってくるのもこれまた素敵なのです。この一連のシーンは他にもカットや台詞の変更がかなりあるのですが、見比べてみるとその良さを感じられると思います。
 二人の関係性というと、Aパート冒頭のお茶を飲むシーンもすごく良かったですよね。かなり引いたところから二人を映しての長回し。二人の距離感が良く出ています。会話も白雪が何とかしようとしているもののラジ王子は非協力的で、白雪大変そうって思う一方でちょっと笑ってしまうようなところなんかもあったり。まさかの白雪の方から「外の空気を吸ってきます」という始末ですからで。

3.ラジ王子を見つめる

 第15話のもう一つの見どころは、ラジ王子ですよね。動きの良さは力入れるところ間違ってるでしょって言いたくなるほど素敵で、単純に目を楽しませてくれます。白雪に城を案内するっていうところの動きとか眼福ですよ。第1話からスタッフに愛されすぎでしょってオーディオコメンタリーでも言われるほどですので、見直してみるのも面白いですよって言いたくなります。地下通路で迷うところなんかも原作よりも丁寧に描いてるんですけど、ラジ王子の適当な進み方とか見せてくれますよねってなります。
 もちろんストーリー上もラジ王子が変わりつつあるということで重要な位置にいるわけですが、特に周囲の目が良いなって思うんですよ。ラジ王子が白雪に謝罪をしたところに、ロナとユジナがラジ王子を見つめるところ。ここのラジ王子、ちょっと格好いいなって思うんですよ。そしてそれ以上に、変わろうとしているちょっと思いつめたような表情が見えて、ロナもユジナも期待してるんだって思うんですよ。オビも白雪への伝言を聞いて、驚きつつもしっかりとその言葉を受け止めています。「承知いたしました」ときちんと敬意を払ったようなトーンになっているのもそれが見えます。また、白雪も「初めて私の目を見て話をしてくれましたから」と言うところではもうわだかまりなんて感じさせず、温室でラジ王子を見る様子何てずいぶんと変わっています。
 それと、ここの白雪の台詞はアニメでの追加なんですけれども、之がすごく気に入っていて。王子は自分では変わったとか変わりたいっていう考えはあんまりないんじゃないかって思っているんですけど(白雪の言葉がどこかひっかかっていて、それに対して戸惑いながら動いているというような)、ラジ王子は変わったよと本人がほんの少しだけ感じられるような言葉をかけてもらえたのが良いなって思うんです。この言葉があったからこそ、「迷惑をかけた」って言おうとしたことやこれから変わっていくことの後押しにもなるんじゃないかと。それに、自分たちの関係が変えていけるんだ、変わりつつあるんだと感じられるようになったからこそ、最後で白雪が帰ってしまうかもしれないことを残念に思ったような口ぶりになったのでしょう。

4.まとめ

 白雪とラジ王子ふたりが向かい合う重要な第15話。白雪のまっすぐさがラジ王子に届いたのだというのがよく伝わります。そして、そのラジ王子の変化を見つめる周囲の目もまた素敵だなあと。でもって、一番ラジ王子のことを見ているのはスタッフかもしれないという熱の入れようもまたたまらない回でしたよね。

5.おまけ

 ロナとユジナについてスルーするわけにはいかないですよね。ロナのおてんば姫っぽさと小姑(?)的なところの組み合わさった可愛らしさ、水瀬さんの演技が良すぎます。ユジナや従者や相手によってころころ変わる所とかの子供っぽさなんかもまた。ユジナもすごくかわいくて、オビに連れられて行くところとか、無抵抗なところが逆にかわいいんですよね。きょうだいで言い合うところがみんな同じ顔をするところにきょうだいらしさを感じるのも、それを白雪がしょうがないなあみたいに見ているところも含めて良かったです。
 白雪がラジ王子とお茶を飲む前に、ゼン王子からもらった時計をみているんですけれども、ここも良かったです。時計の音とBGMで緊張感が出てくるのもあるんですけど、ゼンから勇気をもらっているっていう感じが良いなと。これが外の空気を吸いに行ったタイミングとかだったらむしろ残念なんですけど、これからが勝負だってところだからいいなと思うんです。原作だと地下通路で迷っているタイミングだったりするのでなおさら。ここに限らず、第15話は白雪とゼンがお互いに相手を自分の力に変えているって感じられるところがあるのも見逃せません。
 ラストで鹿月が登場するシーン、赤林檎を食べるという演出が加えられているんですけれども、こういうところも白雪を狙う悪役っぽさが出てますよね。
 イザナ王子こと石田王子は今週も素晴らしいですね。ゼン王子のこと本当に好きでしょうって思ってしまう感じとかたまりません。でもって、どう動くか楽しみにしているって聞けたのはすごく嬉しいです。また、ここでミツヒデが白雪も強くなっているって言うところで、クラリネス出発時に白雪がイザナ王子を見つめたシーンが出てくる演出もいいですよね。
 タンバルンのお城の人々の奔放さは楽しくなります。仕事放り投げて二人の様子を見たり、ラジ王子の言葉に驚いてトレイを落としたり、自由だなあなんて。クラリネスじゃ考えられない感じで、お城の違いみたいなのが見えてきますね。トレイを落とした時の従者三人の表情といったらたまりませんね。
 最後になりましたが、オビは今週も良かったですよ!私もオビに肩車されたいとか言いながら見てました。重いってぼやいているところとかすっごく可愛くないですか!ウィンクもしてくれるし、罠を避けるシーンのかっこよさとか、二人を見つけた時のちょっとしたり顔っぽいところとか。ラジ王子に向ける胡散臭そうな目とか。一方で白雪を見る目はすっごく優しくて。オビと白雪のツーショットとか絵になっててずるいなあとか。
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赤髪の白雪姫(感想) その15
2016 / 01 / 30 ( Sat ) 18:46:39
あきづき空太『赤髪の白雪姫』(アニメ)(ボンズ/原作:漫画)

赤髪の白雪姫 第14話 感想 ――ドレスと髪飾り、そして瞳――

1.はじめに

 アニメを御覧になった方はお分かりだと思いますが、今回はオビ回です。原作組からすると、ここでオビがどう描かれるのかがとにかく気になっていました。今回は原作の第5巻収録の第19話の途中から第20話の途中です。
 ちなみに、公式ホームページに『赤髪の白雪姫』のサウンドトラックの発売などの情報も出ています。3月23日、DVD&BDの第7巻と同日発売です。曲数はおよそ40曲ということで、第2クールでは相当BGMが増えると期待が出来ます。
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赤髪の白雪姫(感想) その14
2016 / 01 / 25 ( Mon ) 16:47:00
あきづき空太『赤髪の白雪姫』(アニメ)(ボンズ/原作:漫画)

赤髪の白雪姫 第13話 感想 ――はじまり それは曖昧――

1.はじめに

 2015年の夏アニメ『赤髪の白雪姫』の第2クールがとうとう始まりました。第1クールがすごく好きだったのでこの日をずっと待っていました。ようやく見ることが出来た第13話、やっぱり私はこの作品が好きだなあということを再確認したところで、この気持ちがある限りは今クールも各話感想を続けていけたらと思います。理由は後ほど書いておりますが、今まで以上にまとまりのない文章になっています。
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赤髪の白雪姫(感想) その13
2016 / 01 / 20 ( Wed ) 14:08:33
あきづき空太『赤髪の白雪姫』(アニメ)(ボンズ/原作:漫画)

赤髪の白雪姫 オリジナルアニメDVD 感想 ――ゆるやかな時間――

1.はじめに

 去る1月5日、めでたく『赤髪の白雪姫』第15巻が出ました。オリジナルアニメDVD付特装版もあって、私はもちろん通常版と両方買いました。章と章の間に挟まれたちょっとした日常回みたいなところもあって、このあたりはTVシリーズだとやる余裕ないだろうなあとか思ってたので、アニメ化されたのは本当に良かったです。特別編とかいろいろ盛り込むという話もまた期待を高めてくれました。そんなこんなで、簡単に感想でも。
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話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選
2015 / 12 / 26 ( Sat ) 14:36:58
話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選

1.はじめに

 ぎけんさんなどがなされていて、twitterでも結構流行ってて面白いなあと思いながら見てたので、私も便乗しました。あんまり時間が取れなかったのでかなりざっくりとしているのと、基本的に話数全体の出来とか好きっていうところよりも、最も好きなシーンがある話数が選ばれている傾向にあります。私自身、全体の完成度よりも、瞬間的でもいいので、とにかく強く揺さぶってくれるものが好きなのでそうなったんだなあと思います。あと、順番は特に関係ないのであしからず。
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